日本にある最終処分場

廃棄物の処理方法は、世界各地域によってそれぞれ埋め立て方法に違いがあります。
日本の場合、投棄型埋立と準好気性埋立の2種類が主な処理方法になります。

投棄型埋立は昔から利用されており、地下水など周辺の環境に影響を与える心配が少ない土地に掘った穴へ廃棄物を投棄した後、重機を利用した作業を経て地中に埋めるといった方法です。
準好気性埋立は日本発祥の埋め立て方法で、埋立地内の水分の排水処理や、発生したガスを濃度の薄いうちに大気に排出させる構造を持った設備で廃棄物を処理する方法です。
日本で最終処分場を設ける際には、この埋め立て方法がよく採用されています。

日本にある産業廃棄物処理業者は、一般廃棄物と産業廃棄物共に受け入れているところが多く、事業の際には環境保全を心掛けており、業者ごとに廃棄物の処理で発生した熱や水を、別の手段で再利用するリサイクル事業にも取り組んでいます。
廃棄物の処理には、管理に適している環境であることに加えて、広い土地の確保が必要不可欠な条件になっています。
また、顧客のニーズに合わせるために、首都圏周辺の地域に多く設けられている場合がほとんどです。種類別に見ていくと、安定型処分場が最も多く、その次に多いのが管理型処分場です。

そして最も少ないのが遮断型処分場で、日本全国の処分場の1割程しか存在していません。なぜ、こんなに遮断型処分場が少ないのかと言うと、廃棄物の処理方法や管理の難しさが理由に挙げられます。
遮断型処分場で廃棄物の処理を行うにあたっても、周辺環境に影響を与えてしまっては、最悪の場合、日常生活に大きな支障を与えてしまうため、有害物質を埋め立てることは禁止されています。

さらに、長期間にわたる有害物質を含む廃棄物の管理は、様々な場面で困難が生じることがあります。そのため、日本では廃棄物の無害化など、管理型処分場で扱うことができるような処理を行う方法が多く利用されています。