最終処分場を膨らませない工夫

廃棄物の最終処分となりますと、中間処理で残ったごみ、もしくは、中間処理を行えなかった物質ということになります。一般廃棄物の最終処分場と産業廃棄物の最終処分場がありますが、産業廃棄物最終処分場の場合には、排出した事業者自身に処理の責任があります。監督は、都道府県となっていますが、運営は民間に任されているのがほとんどの場合です。毒性の強い特別管理一般廃棄粒は、埋め立て処分が禁止されており、最終処分には、無害化が必須とされています。

なるべく、先ず自治体が回収する一般廃棄物は焼却などの中間処理を行います。最終処分場を膨らませない工夫には、実に中間処理を行われる毎日の生活から排出されるゴミを減らすことが先決になるのです。先ずは、必要ない物は購入しない、という潔い心がけが必要ではないでしょうか。世の中には、安かろう、悪かろう、と言った品物が横行しています。
一度使えば壊れてしまうであろう、粗悪品などをなるべく買わないようにする、ということはエコロジーで最も簡単に行動できる部分です。良い物は、長く使える、というスタンスがあります。

家具などでも、良い物を大切に使い続ける、と言うことは、結果的にもエコロジーにつながります。美しい家具が世の中に増えて、使い続けられるということは、素晴らしいことです。人類の生活レベルが向上している、と言う事も出来るのです。

安い家具を買っては捨てる、というサイクルでは、生活は潤いませんし、ゴミは増える一方です。安価な物に目を向けるよりも、良い物を作ろう、と志せる社会が必要です。先ずは、何事も、購入する前に、本当に必要なのか、もっと素晴らしものはないのか、をよく考えてから購入することを心がけましょう。一時期はやりました、、断捨離、という要らない物を捨てる、というブームがありました。

要らなくなるものは買わない、という心掛けが今、ゴミを減らすことに直結する世の中です。そして、美しい家具や、工芸品は捨てられることなく、受け継がれて使われて行く、というスタイルは、最終処分場を膨らませない良い取り組みです。街にある、ゴミ箱や、街灯、と言った公共の物でありましても、美しもの、素晴らしい物を設置したならば、故障した時に捨てるのではなくて、修理する、ということになります。修理してでも使い続けたくなるような物を選ぶことが今、必要とされているのです。

それは、お金をかける価値あるエコスタイルと言えるでしょう。”